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2019年3月18日 · 子光が編纂した『素堂句集』は草稿本のみで出版されず、写本でのみ伝わり、夏目随斎に依って又写され、その番頭（門人）久蔵により再編されて、日の目を見ることになった。 また子光の『素堂句集』は『素堂家集』より元の姿を伝えており、素堂の研究に貴重な資料である。 （清水） 一、芭蕉庵烈亭. 芭蕉庵烈れて芭蕉庵を求ム。 力を二三生にたのまんや、恵を数十生に待むや。 おもうに広くむさぼるはかへつて其の心やすきに似たり。 甲を好まず、乙を恥ることなかれ。 名志の在所に任ス。 堂成の外亦何をか求む。 はた清貧といはんや、はた狂貧とせんや。 翁自云、ただ貧なり、貧のまた貧、許子の貧。 一瓢一軒の求在、雨をさき凡、風をふせぐ備へなくば、鳥にだも及ばず。 誰かしのびざるの心ながらん。 是草堂建立のよりなる所なり.
2021年4月17日 · 1、素堂と俳諧. 山口素堂については、松尾芭蕉のように詳細には伝えられてはいない。 これは素堂が早くから隠遁生活に入ったことにもよるようである。 芭蕉は俳諧の宗匠として自立し、後に退隠して俳諧の芸術性の追求に突き進み、晩年は俳聖と讃え称されるようになった。 一方時代を同じくする素堂は俳諧の宗匠として道を極めることをやめ、隠士として多くの文化人や著名人たちを交流を深め、芭蕉に俳諧の新風を起こすことを託して助言や提言を繰り返した。 多くの識者が芭蕉のものとする、「不易流行論」などは、すでに素堂が芭蕉に先がけて提示しているのである。
2019年4月4日 · 翁は二十歳ころ家業を弟に譲り大志を抱いて修学のため江戸に出て、幕府の儒官林春斎 (林羅山の三男) に入門 L て朱子学を修めた。
2021年4月23日 · 素堂と芭蕉の「蓑虫」の遣り取り＞ 芭蕉……帰庵する。. 素堂……秋、芭蕉の帰庵の月、素堂亭に招く。. 此月、予が園にともなひけるに、 又竹の小枝にさがりけるを みの虫にふたゝびあひぬ何の日ぞ 素堂 しばらくして芭蕉の方より 草の戸ぼそに ...
2021年6月5日 · 隠士素堂の「隠」の意識 復本一郎氏著. 一部加筆 山梨県歴史文学館 白州町ふるさと文庫. 素堂は、正徳元年（一七一一）の頃、西行の『御裳選濯河歌合（みもすそがわうたあわせ）』に倣って三十六番の自句合を編んでいる。. 素堂没後の享保二十 ...
2019年4月1日 · 天然みがかずして光あり。 うてばあやしきひびきをだす。 これを鳴らして謳歌し、あるは竹婦人に ばぞら へて納涼の そなへ とし、また米を いるゝ 器となして、打ち虚しき時は朋友の許へ投ずれば持ち満ちて帰り ぬ 。
2021年4月3日 · ＊室八嶋. 絲遊に結つきたる煙哉 翁. あなたふと木の下暗も日の光. 入かゝる日も程々に春のくれ. 鐘つかぬ里は何をか春の暮. 入逢の鐘もきこえず春の暮. 三佛開山佛光國師佛國ゝ佛應ゝ. 雲岩寺十景 五橋 三井. 海岩閣 竹林 獨木橋 神龍池. 十梅林 龍雲洞 瑞雲ゝ 都寺泉. 玉几峯 鉢盂峯 瓜 ゝ 岩虎井. 水分石 千丈岩 涅槃ゝ. 飛雲亭 玲瓏岩 梅船ゝ. ＊四月五日、奈須雲岩寺ニ詣で. 仏頂和尚旧庵を尋. 木啄も庵は破らす夏木立 翁. 翁に供せられて、雲岩寺遊ふ。 茂りたる山の入口より清冷たる川ニ遊ひて、 三町斗歩て山門ニ至ル。 鉢盂峯、龍雲洞、千丈、
