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サステナブル・ツーリズムとは. 近年、サステナブル・ツーリズムという概念が大きな広がりを見せています。 国連世界観光機関(UNWTO)によれば、サステナブル・ツーリズムとは「訪問客、産業、環境、受け入れ地域の需要に適合しつつ、現在と未来の環境、社会文化、経済への影響に十分配慮した観光」を意味します。 言い換えれば、旅行者、観光関係事業者、受け入れ地域にとって、「環境」「文化」「経済」の観点で、持続可能かつ発展性のある観光を目指すということです。 地域を訪問する旅行者が急増する中で、観光が地域社会・経済に与える効果とともに、過度に旅行者が集中する地域においては、自然環境やそこで暮らす人々の生活に与える問題などの負の影響も明らかになってきました。
- 地域に高い経済効果やビジネス機会をもたらすビジネスイベント「Mice」
- 全国各地に存在する「日本の顔」、Miceアンバサダー
- Mice誘致のカギは「地域の特徴を活かすこと」
- インセンティブ旅行の誘致拡大に向け地域との連携を強化
MICEとは、「Meeting(企業などの会議)」「Incentive Travel(企業などが行う報奨旅行や研修旅行)」「Convention(国際機関、団体、学会などが行う国際会議)」「Exhibition/Event(展示会、見本市、イベント)」の頭文字を使った造語であり、これらのビジネスイベントの総称です。MICEは、参加者の消費支出による高い経済波及効果を生み出す他、ビジネス機会やイノベーションの創出、開催都市のブランド力の向上など、開催地にさまざまなメリットをもたらすため、世界各国が誘致に向けた取り組みを行っています。 JNTOのMICEプロモーション部でも、日本にMICEを誘致するため、PR活動や主催者の支援を行っています。日本に誘致できる案件のリサーチや支援、開催に向けたコン...
日本への誘致活動の促進のため、誘致推進グループでは「アンバサダープログラム」を実施しています。「アンバサダープログラム」とは、国際会議等の開催地としての日本のプレゼンス向上のため、学識や名声があり、専門分野において影響力のある人材を「MICEアンバサダー」に任命し、MICEの誘致活動に参加していただく取り組みです。 「約70名いるアンバサダーには北海道から沖縄までさまざまな地域の方を任命しています。これまでアンバサダーの方々には、MICE誘致イベントに登壇いただいたり、記事広告に出ていただいたりと、さまざまな形でご協力いただきました」(豊島) この他、同グループでは、国際会議を開催しようとしている団体や学協会にアプローチを行ったり、企業が報奨や研修目的で行うインセンティブ旅行を誘致したいと考...
誘致成功のポイントとなるのは、その地域の自然環境や都市の強みとする産業と、国際会議の分野が合致することです。「過去に地熱に関するテーマの国際会議を、温泉や火山活動が有名な大分県に誘致した際には、研究内容に関連性の高い開催地ということで誘致が成功しました。また、各地域が持つユニークベニューを国際会議のレセプション会場として利用することができ、ケースバイケースですが、アピールポイントともなります。ユニークベニューとは、歴史的建造物や文化施設など特別な会場を指す言葉で、会議そのものに特別感や地域特性を演出することができます」(長吉) 同部ではこうした地域の魅力を引き出すため、MICE誘致や観光PRを行っているコンベンションビューローとの連携を強化してきました。各地域にあるコンベンションビューローを...
今後の誘致活動の方針について「近年、東南アジアでのインセンティブ旅行のニーズが高まってきたことを受け、私たちはインセンティブ旅行の誘致件数を増やしていきたいと考えています。現在はインセンティブ旅行を実施している企業および取扱旅行会社にヒアリングを行い、どのようなニーズがあるのかを調べています」(板垣) インセンティブ旅行で求められるのは、旅行を通じて学びを得られたり、チーム力の向上につながったりするようなプログラムがあるかどうか。そういったコンテンツを用意できれば、海外の企業を地方の都市に誘致することも可能です。過去には、タイの企業が秋田にある稲庭うどんの工場を訪れるといった事例もありました。 また同部では、国内で行われた訪日インセンティブ旅行のベスト・プラクティスを表彰する「JAPAN B...
2024年2月16日 · 日本政府観光局(JNTO)は2023年10月26~28日の3日間、インバウンド関連ビジネスを創出する商談会「VISIT JAPAN トラベル & MICEマート 2023(VJTM & VJMM 2023)」を、大阪にて、4年ぶりの完全リアル形式で開催しました。 世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2023」との合同開催で、世界33カ国・地域から訪日旅行を取り扱う旅行会社258社と、日本全国の観光関係事業者300団体が集結。 日本の新しい観光資源をアピールする等活発な商談が行われました。 目次.
2023年2月17日 · JNTO は2021 年 11 月、新たにメキシコ事務所を開設しました。 これまではアジア、欧州、北米、豪州に事務所を展開してきましたが、新たな訪日旅行市場として、また高所得者層誘客市場としても大きな成長が期待できる中南米地域に事務所を設置し、中南米地域へのプロモーションを強化します。 こちらの記事では、メキシコ事務所 上席次長 原田靖之がお話しします。 ※所属事務所・役職は取材当時の情報です。 目次. コロナ前まで、訪日旅行者は増加傾向 「現代建築」や「現代アート」に高い関心 誘客のキーポイントは「スペイン語での情報発信」 ―はじめに、メキシコ事務所が開設された背景と目的について教えてください。
Eメール. fra@jnto.go.jp. www.japan.travel/de/de/ 所長からのメッセージ:臼井 さやか. ドイツは世界屈指の旅行大国です。 ドイツ人にとって旅行は人生に欠かせない楽しみであり、ポストコロナにおいても自然体験、リラクゼーション、アクティビティ、太陽、健康維持などを求めて早めに次の旅行を計画する人が多いです。 また、環境保護への高い意識があり、持続可能な価値を旅行先に求める旅行者層も増えてきています。 加えて、管轄しているポーランドや中欧も新たな市場として注目を集めています。 フランクフルト事務所としても、皆様と連携し、より多くの人に日本各地の魅力を知ってもらい、日本ファンを増やして新たな訪日旅行者層の獲得を図るための情報発信に取り組んでまいります。
2022年11月21日 · 2019年の大阪での開催以来、コロナ禍によって2020年は開催中止を余儀なくされ、2021年にはオンラインのみで開かれていましたが、2022年は3年ぶりにリアルな会場を設け、オンラインと併せた初のハイブリッド開催となりました。 計画段階では、日本をはじめ海外各国・地域のコロナの対策状況の見通しがつかず、どの市場からバイヤーが来日できるか見えづらい部分もあったため、どのようなスタイルで開催するかぎりぎりまで検討することとなりましたが、幕を開けば22市場からバイヤーが来日、オンラインには23市場から約200名が参加しました。 商談会では、事前にセラーとバイヤーが希望を出し合い、双方ともに商談を希望した場合にマッチングされ、商談を実施します。
2017年12月18日 · 訪日時外国人の地方訪問へのニーズ、買い物に関わる消費を指すモノ消費のニーズと日本の観光・サービス・文化・習慣等の体験に関わる消費を指すコト消費に焦点をあてた調査結果から、外国人のインサイトや地域の可能性を紐解いてみましょう! かつてメディアを賑わせていた中国人観光客を中心とした「爆買い」現象に象徴されるように、訪日外国人の消費としてはモノ消費が注目されていましたが、自然景観鑑賞、歴史建造物への訪問、アクティビティ体験等のコト消費も、訪日外国人の消費として定着してきています。